宅建試験の税その他解説:「土地」についてお話します。毎年1問出題されますので、できればここで1点取っておきましょう。単純知識で簡単ですが、新しい問題もどんどん出題されます。常識判断が重要となってきますので、過去に出題された宅建本試験問題の知識半分、常識判断半分で頭を柔らかくして本番に挑んでください。以下、基本的な知識を列挙していきますので、雰囲気を掴んでおいてください。そして出来るだけ多くの過去問に目を通しておくことをオススメします。過去問メインで、1問でも多くの問題に目を通しておいてください。尚、5点免除対象科目です。
- 土地の宅建解説
■山地
・傾斜が緩やかで地層が安定している場所は、宅地に適している
・傾斜角が25度を超えると、急激に崩壊の危険性が高まる
・崖錐(がんすい=風化した岩屑が堆積した半円錐状の地形)は、土石流の危険が高い
・断層面周辺部分の地層強度は著しく低下しており、がけ崩れや土石流が発生しやすい
■丘陵地・台地
・丘陵地・台地は、一般に水はけが良く地耐力もあり、洪水や地震に対する安全性が高い
・丘陵地・台地は、縁辺部ほど傾斜が急になり豪雨等により崩壊被害を受けることが多い
・丘陵地・台地内の小さな谷間は、軟弱地盤であることが多い(=地盤沈下・排水不良)
・台地上の浅く広い谷は、集中豪雨により水に浸かる危険性がある
・丘陵を削って谷を埋めて平坦化した土地では、
1.土留めや排水工事ができていないと危険である
2.盛土部は十分固まらないと豪雨や地震に弱い
3.切土部と盛土部の境にまたがった宅地は、不同沈下を生じやすく危険である
■低地
・低地は、一般に洪水や地震に弱く、防災上の見地から宅地として好ましくない
扇状地、自然堤防、砂丘、昔の天井川で現在は廃川 → 宅地として利用可
旧河道、自然堤防に囲まれた後背低地、三角州、谷底平野 → 宅地に適さない
・地表がほとんど平坦で、古い集落や街道がないような地形は軟弱地盤であることが多い
■その他
・干拓地は、宅地として好ましくない
・埋立地は、干拓地よりも安全だが高潮や津波の常襲地帯では宅地として危険である
・登記所に備え付けの公図には、等高線が記入されてなく土地の高低を判断できない
・地図上で等高線が密な所は、その地形の傾斜が急である
・地図上で等高線が疎の所は、その地形の傾斜が穏やかである宅地適正 出題ポイント 山地 〇 地層が安定している場所なら宅地に適しているが、
山麓部の利用にあたっては背後の地形や地盤等に吟味が必要丘陵地・台地 ◎ 縁辺部はがけ崩れの危険があり、
浅い谷の小さな池沼を埋め立てた所は地盤沈下や液状化に注意低地 × 旧河道、自然堤防に囲まれた背後低地、三角州等は危険性が高いが、
低地でも扇状地や自然堤防は比較的危険性が低い干拓地 × 海や湖を堤防で区切っただけで宅地には適さない 埋立地 △ 海や湖に土砂等を積上げ海面より高くなるので、干拓地よりは安全 崩壊跡地 × 豪雨や地震によって再度崩壊するおそれがある 地すべり地 × 再発性はあるが、棚田等の水田として利用される 断層 × 崩壊、地すべりの可能性が高く、
地形の急変する地点が連続する特徴が見られる
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