宅建勉強法:丸暗記のすすめ

宅建勉強法 その7:合格必要知識にスピーディーに接する。

重要な条文暗記は筋トレ!

法律系の資格試験では「暗記主体の独学はやめて理解しろ」という言葉をよく目にします。営業文句臭もプンプンしますが・・きちんと事例で考え、流れを把握し、理解を深めろ、というわけです。しかし、これは択一式かつ単純暗記科目の多い宅建試験にはほとんど当てはまりません。宅建試験でその勉強方法が有効なのは、権利関係+他の科目のごく一部だけです。

理解することで忘れにくくなる権利関係とは違い、「単純暗記科目」と呼ばれる宅建業法、法令制限、税その他は、単純暗記をベースとして復習サイクルを早めたほうが断然覚えやすくなります。「理解が必要な箇所」と「暗記で十分な箇所」をいち早く明確にして、「じっくり読む」か「早く繰り返す」か見極めてください。

流れに沿って覚えた権利関係は、一度モノにしたらなかなか忘れません(理解7割、暗記3割)。逆に、法令制限と税その他は、覚えては忘れ覚えては忘れを繰り返すことでモノにできます(理解1割、暗記9割)。宅建業法も暗記科目ですが、法令制限や税その他に比べれば理解で忘れにくくできる箇所も多めですね(理解3割、暗記7割)。

このページのタイトルは「丸暗記のすすめ」です。

丸暗記をすすめる一番の理由は、「宅建合格への必要知識に接する絶対量をスピーディーに増やすため」です。

単純暗記といっても、「箇条書きで羅列された意味不明な条文を頭に詰め込む」というわけではありません。条文の趣旨を、分かりやすく簡潔に、やさしく噛み砕いた言葉で表現された内容を覚えるということです。慣れ親しんだ日本語で簡潔に表現してあれば、初めからスムーズに入ってくる知識も多いはずです。


皆さんが受ける宅建試験は4肢択一式です。司法試験のように自分なりに法を解釈して論文を書くわけではありません。歴史の勉強のように流れを追ってストーリーにロマンを感じる必要もありません。単純知識の暗記で大半の問題に対応でき、正解することができます

文章を読み、文脈の中から意味の分からない知識を理解し、そして覚える作業は大変な時間と労力を要します。一部の天才を除き、一般的な人間の脳に比較的スムーズに入ってくるのは「単語」もしくは「短い文章だけです

英単語を覚えるのならインプット重視になるでしょう。数学の公式をマスターするには意外と理解が大切です。そして宅建知識の習得に必要となる効果的な勉強割合は、インプット3割、アウトプット7割と天才ではない私は考えます。勉強に自信が無い人ほど、じっくりと文章を読み理解しようとし覚えようとします(=ひたすらインプット)。一生懸命テキストを熟読しても、なかなか覚えられません。頑張って覚えたつもりになってもすぐに覚えたはずの箇所を忘れてしまいます。勉強のコツを知っている人は、文章を読むという作業は軽く済ませどこか客観的に早いサイクルで問題と復習に取り組みます(=インプット3割、アウトプット7割)。とにかく同じ復習を早く回転させます。

細かい文章を読む時間をカットして、条文(を分かりやすく簡潔に表現した短文)をサクサクと読み返していけば、いち早く宅建合格知識を吸収することができます。とまず軽く要点だけを捉え、正誤は気にせず問題を見て、軽く解説を読み、また軽く基本書の要点を読む。この広く浅く早い回転で、実に効率よく知識と理解が広がっていきます。

つまり、暗記をするためにどれだけ暗記時間を減らせるか

それが暗記のコツとなります。アウトプットでの理解と呼べる暗記に繋げていく基礎となる暗記をどれだけ素早くこなせるか。初めて覚えたと言えるのは、問題を見て正解したとき、納得して解答することができたときだと思います。それが暗記であり、単純暗記科目における理解となります。

条文の暗記は、スポーツで言えば「筋トレ」です。どんなスポーツの選手でも「筋トレ」をやらない人はいないと思います。おそらく「サッカーの筋肉はサッカーだけで作る!」という熱い人は存在しないでしょう。野球選手でもバスケ選手でも、筋トレをやっているはずです。

スポーツでも勉強でも、大切なのは「基礎」です。

やさしく簡潔な文章でスピーディーなインプットを繰り返し、
遠回しに聞いてくる本試験問題に対応できるよう過去問等でアウトプット練習をする。

これを繰り返していると、暗記した条文が、問題を解くときに「どんどん出てくるな」と実感してくるようになります。暗記した条文と、問題で見る条文が頻繁にオーバーラップする上に、宅建試験のクセも見え、実に効率良く知識を定着させることができます。

お手持ちの宅建教材が細かく分厚い場合は、理解が必要な箇所と暗記で十分な箇所を明確にし単純暗記箇所はポイントだけをピックアップして繰り返し読むようにしてください。

重要知識の丸暗記は「筋トレ」と割り切り、日々コツコツと励んでみてください!


⇒ 宅建スコアアップテクニック