宅建基本書の読み方

宅建勉強法~基本書は軽いインプット:宅建の基本テキストは、広く浅くを繰り返す!

宅建テキスト
宅建基本書の効果的な読み方

理解に重点を置いた細かい基本書をじっくり読み、過去問を必死に解き解説を熟読する・・。この漠然とした勉強方法=スタンダードな宅建勉強法と言えるでしょう。途中で挫折せず、しっかり時間をかければ、きっといつかは宅建試験に合格できると思います。

しかし皆さん、もっと効率良く宅建試験に合格できればいいな、と思いませんか?勉強ができる方、宅建試験にスムーズに合格する方は、全体的に1から2、3・・8と覚えて本番でも8割を取ります。長時間勉強したのに宅建試験に何度も落ちる方は、最初から順に狭くじっくり10を覚えようとして6~7割しか取れない結果となってしまいます。イメージとしては、勉強ができる人は薄く薄く「渦を巻く」感じで全体を取り込むように、刈り取れるところからどんどん刈り取り、全体的に少しずつ覚えていく感じです。

宅建の勉強を始めよう!と思い立ち、
1ページ目から順々に基本書を読んでいく人は、落ちてしまう可能性が高い人です

ここに宅建基本書の効果的な読み方をまとめておきますので、是非参考にしてみてください。


宅建の基本テキストの選び方

世の中には同じような宅建教材が数多く存在します。その中から皆さんが「これだ!」と見極め運命を託す基本書とするポイントはどこでしょうか?評判?知名度?値段?

まず「評判」を参考にするのは良いですが、明らかに個人的な感想以外は、ネット情報を鵜呑みにしてはいけません。宅建教材に限らずネット上の「おすすめランキング」などは、紹介したら報酬を貰える商品を並べただけと思ってください。また、「○○1位」「○○に掲載」「有名人と対談」「口コミ」なども全てお金で買えますので気をつけてください。インプリにもこれらの営業電話が頻繁にかかってきます。

図表やカラーを売りにしている宅建教材も中身がペラペラなことが多いですね。表の量を長所として押し出している基本書は危険です。製作者サイドからすると、表にまとめて放り込んでおくことはすごく簡単なんです。簡単に作れるのに一見メリットに見えるすごくラクな製作方法です。一見覚えやすそうに見える「表」=丸暗記の丸投げです。本当に受験生のためを考えた基本書とは、表でドン!ではなく、しっかりと出題ポイントを定めて文章で覚えやすくまとめ、必要に応じて表で効果を上げる基本書です。

カラーにつきましても値段が高くなるだけで、目立たせるには太字下線で十分です。勉強ついでに受験生自身が太字や下線部分に蛍光ペンでサッと線を引く方が覚えやすくなります。定規を使う必要もなく、自分で線を引くことその汚さが記憶に繋がります。自分で書き込むことができないPCやスマホ教材なら色分けされているに越したことはありませんが、冊子本ならカラーにこだわる必要はありません。自分で「育てるテキスト」を作っていきましょう。


基本書はまず20~30%の理解でOK

基本書をじっくり読み、初めから順に全てを理解しようとする・・。一見普通の宅建勉強法ですが、実はこれが大問題です。時間が経てば前に覚えたはずの箇所を忘れてしまっています。効率の悪い勉強法の典型で、毎日何時間もの勉強時間を要してしまいます。

基本書を読んでいて分からない箇所があると、そこから先に進まない律儀な人がいます。これは、宅建試験の受験対策上とても損なことです。先に進んで全体を見渡せば、なぜそんなところで悩んでいたのか気付くケースが多々あります。もしくは捨ててもいい難問ポイントかもしれません。

基本書に記載してある「ここ」と「ここ」の違いが分からないなどといった疑問は解消すべきですが、基本書に記載されていない「これはなぜそうなる」「ではこの場合はどうなる」といった+アルファの疑問は時間の無駄です。必要であれば記載してあるはずです。よほど質の悪い宅建教材でない限り、説明がないということは出題可能性が低いということです。「説明が薄くて気になる」ではなく「ここは重要ではないんだな」と思うようにしてください。

分からないままで構いませんので、とりあえず先に進んでみてください。最初から全てを覚えようとせず、理解できない部分はパスして、どんどん先に進んでください。広く浅く、休みの日にまとめて数時間ではなく、毎日軽くでいいので、なるべく早い復習を繰り返すことをおすすめします。

休みの日にまとめて何時間も勉強するより、毎日少しずつ早い復習を繰り返したほうがはるかに効果的です。詳しくは「記憶のメカニズムを知って効率的に覚えよう」をご覧ください。


科目ごとの特徴に合わせて勉強をする

・権利関係(出題14問:目標7~10点)

一言で言えば、「難しい」。闇雲に覚えようとしないことです。お手持ちの宅建テキストが細かく分厚い場合は、特に要注意です。項目ごとに重要なポイントがありますので、そこを重点的に勉強してください。単純な暗記ばかりでなく、事例に則して理解することも大切です。当サイトの「分かりやすい民法解説」も活用していただければと思います。(理解6:暗記4)

・宅建業法(出題20問:目標18~20点)

権利関係とは逆に、一言で言えば「簡単」です。宅建試験の合格者がもっとも得点を稼ぐ科目です。ここで得点を稼げないと宅建合格が厳しくなります。過去問で繰り返し出題されているパターン化した問題がほとんどですので、早い復習で正確な知識を得るように心がけてください。単純な知識が多いので、予想問題に手をつけることもおすすめします。「かんたん宅建業法」と「絶対役立つ宅建業法」で満点を目指してください。(理解3:暗記7)

・法令上の制限(出題8問:目標5~8点)、税その他(出題8問:目標5~6点)

宅建試験の合否を分ける科目と言えるでしょう。基本的には簡単なのですが、難しい知識も多少出題されます。と言うより、見慣れない言葉が多く、その単語のせいで難しいという錯覚に陥ってしまいます。これらの科目を苦手としている宅建受験生は多く、合格できない原因となっています。しかし、慣れてさえしまえば宅建業法以上に単純な暗記科目です。早い復習を繰り返し、覚えてしまってください。全体構造をざっと理解した上で、過去問を中心に学習することをおすすめします。「実はかんたん法令制限」「意外とかんたん税その他」「絶対役立つ法令制限」で苦手意識を取り除いてください。(理解1:暗記9)


法律の制定理由を考える

理解とは少し違いますが、分野分野ごとに何故このような決まりがあるのか?という根本的な要因を意識しておくと知識が入ってきやすくなります。

例えば、信号機の並びが「赤黄青」「青黄赤」どちらが正解か分かりますか?よく車に乗っている人でなければ間違えてしまうかもしれません。ここで答えを知っても、またすぐに忘れてしまうかもしれません。しかし木などがあることが多いのは歩道側で、最も木に隠れてはいけない色は赤という根本的な事情を知っていれば「青黄赤」が正解であることが分かり、そしてもうなかなか忘れないでしょう。歩行者信号も同じです。なるべく見えているべきは赤、トラックなど大きめの車に隠れる可能性が高いのは下の方、つまり「上が赤、下が青」となります。もう忘れませんね。

このような覚え方ができる箇所が宅建試験にも多々あります。この法律が何のためにあるのか?誰のためにあるのか?を意識しながら勉強をしてみてください。


宅建基本書を宅建問題集にする

基本書をオリジナル問題集に改良します。基本書を何度か読んだら、単語を塗り潰してしまってください。初めは主語だけで、後に述語も塗りつぶすなど工夫をすると、より効果的です。まっさらな状態から汚い宅建テキストを作ってください。繰り返しになりますが、汚さのクセも記憶に繋がります。何が書いてあるか忘れてしまったときのため、消しゴムで消せる鉛筆などで塗り潰しましょう。

基本書の要点をノートにまとめる方がいますが、これはあまりおすすめとは言えません。時間がかかりすぎます。ノート作成が目的となってしまい、勉強をしたつもりになってしまう危険性もあります。どうしてもノートを作りたい方は、3回読んで少し理解した上で「自分の言葉でまとめた」ノートを作ってください。それならば割と効率よく覚えることができます。基本書の要点を丸写しするだけのノート作成はあまり良い宅建勉強法とは言えません。


頭の中で宅建試験問題を作成する

ある程度の知識ができたら、後は自問自答する癖をつけながら基本書を読んでみてください。宅建試験の問題を作成するつもりで基本書を読むと、何が問題になりうるのかを意識することになります。最強の宅建勉強法です。

ここまで考えることができるようになれば、宅建合格はもう目の前です!


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