宅建問題集(過去問集)の解き方

宅建勉強法~問題集でアウトプット:宅建の問題集は、じっくりと正誤を考えない!

宅建問題
宅建問題集の効果的な解き方

宅建問題集の効果的な解き方をまとめておきますので、是非参考にしてみてください。お手持ちの問題集ですぐに実行できるものばかりなので、試してみて損はないと思います。

Twitterなどで宅建の勉強をしている方のコメントを見ていると、間違った勉強だらけです。年度別の過去問集は、難問が含まれ重要度もバラバラです。2週間前に25点だった過去問を解いたら40点でしたというコメントを見て「それは違う!時間がもったいない!」と叫びたくなります。過去問は7年分やれば大丈夫かな~というコメントを見て「それは違う!そういう問題じゃない!」と叫びたくなります。本試験後に、過去問は40点以上取れるのに32点だった」「過去問が通用しない年だった」というコメントが見えてきそうです。

間違った勉強をしている方々がここを読んでくれることを願い、宅建問題集の正しい活用方法をご紹介しておきます。


宅建問題集はすぐに解答を見る

基本書で基本が少しできましたら、早い時期に過去問など問題に取り組みます。しかし、そこで答えを考える必要はありません。必死に正解を考えることが当然だと思っている方も多いかと思いますが、それは間違いです。時間をかけて考えてもダメなものはダメ、時間の無駄となります。下手な考え休むに似たり、です。

一生懸命正解を考えるよりも、できるだけ多くの宅建試験問題に接してください。即座に答えが解らない問題は、すぐに解答を見ることをおすすめします。問題文と解説を、繰り返し照らし合わせてください。基本書を繰り返し読む要領で、問題と解説を読みます。宅建の問題パターンも見えてくるでしょう。知識が頭に吸収されやすいだけでなく、「問題を解くコツ」「宅建試験のクセ」が見えてきます。問題も「解く」より「読む」よう意識してください。ぐるぐるぐるぐる回してください

本当に大事なのは「暗記したつもりになったあと」のアウトプットです。数多くの問題に目を通して知識を定着させてください。よく後ろにまとめて解答を載せている宅建問題集を見かけますが、答えを探すだけでイライラします。すぐに解説を読むことができる宅建問題集をお使いください。

正しい勉強方法を実践できていれば安心ですが、極端なことを言えば、細かい基本書を理解しようとじっくり読み、そして〇か×か考えて問題を解くくらいなら、何も分からずいきなり過去問から始めて正解を考えず問題文と解説を読み、基本書は補助的にだけ使用した方がマシです。

分厚い基本書を買ってきて、1ページ目からじっくり読み込み、それで合格できたら超優秀もしくは努力の天才です。ザッと過去問と解説に目を通し、意味不明な箇所を基本書で補う方が遥かに効果的です。時間をかけて基本書を読み、知識ができていない状態からしっかり問題を解くということは、それだけ間違っているということです。

過去問は「解けるか解けないか」ではなく、「どんなことが問われているのか」に重点を置いて読んでください。


問題ごとにチェックマークを入れる

完全に理解した問題を繰り返し解くのは時間の無駄です。各問に理解力に応じた3段階のチェックマークを入れ、効率化を図ります。「間違える問題」を目立つように抜き出してください。

A=絶対に忘れることがない、自信のある問題
B=時間が経つと忘れる可能性がある問題
C=今は覚えていても、後日必ず忘れるであろう問題

一度Aランクになったものは、もう宅建試験本番前の総復習まで解く必要はありません(仮に忘れていても、一度長期記憶脳に入った記憶はすぐに思い出せます)。B、Cランクの問題に集中して、基本書の関連部分や問題の解答を繰り返し眺めてください。また、何度も連続して答えが解らない問題は、排除することも一法です(自分に合わない)。


4択問題は一問一答にする

確実に問題を正解するには、個別に対応することが大切です。一問一答式で解いていってください。Aランクを飛ばしてどんどん解いていくと、より効率的になります。2番が正しいから3番は誤りかな・・という解答テクニックは練習では無意味ですので、宅建試験本番まで使用しないでください。

年度別過去問を片っ端から90分以内に40点以上で回せるなら話は別ですが、どうしても「この問題の正解は確か3番だ」という記憶で正解してしまう同じ年の数回目の年度別過去問で40点を取ることができても、それは幻です。

宅建試験に合格するには、昔は市販の本を買ってきて地道に頑張るか、多額の受講料を支払って学校や通信講座に申込むしかありませんでした。しかし、現在はコスパが良く覚えやすい宅建教材(インプリのような…!)ができ、ネットの普及により、当サイトのように無料で情報が公開され、手軽に宅建合格に必要な知識も得られるようになりました。

一昔前の合格ライン30点の宅建試験は、今なら合格ライン40点になるかもしれません。宅建受験生のレベルは相当上がっています。そんなハイレベルな受験生のために出題者サイドがここ数年多用し始めたのが「宅建業法の個数問題」です。正しいもの、誤っているものはいくつあるか。通常の4択問題ならば4肢中3肢の正誤が分かれば、75%の知識があれば100%正解できますが、個数問題で3肢しか分からないと正解率は50%となります。100%が50%という恐ろしいトリックです。2肢しか分からない場合、通常の4択問題ならば50%、分かる肢がズバリ正解肢ということもありますので70%くらいは正解できるでしょう。しかし、個数問題で2肢しか分からなければ・・・悲惨ですね。

一問一答式で確実に、特に宅建業法「だけ」は完璧を目指してください!(全科目で完璧を目指すのは逆効果です)


余分な問題は解かない

宅建試験の特徴として、「過去の問題が繰り返し問われる」ことが挙げられます。宅建試験では、毎年、過去問と全く同じ問題が半分以上出題されます。過去問から言い回しを変えただけの問題を含めると、9割は過去問の焼き直しです。過去問だけマスターしておけば宅建試験に合格できますね。とは言っても、過去の問題をすべてマスターするのも非常に大変です。また、その必要もありません。

過去問の中でも、繰り返し問われている出題頻度の高い問題というものがあります。それだけは絶対確実に身に付けてください。過去問を効率よく活用するポイントは、基本的な問題を確実に身に付け、余分な知識は詰め込まないことです。決して50点満点を目指さないでください。確実に基本知識を押さえたら、より宅建合格に近づくため、過去に数回だけ出題された問題を参考程度に眺めておいてください。

よって、難問も含めて必然的に全ての過去問が掲載されている年度別過去問集はひとまずパスしてください。厳選された頻出過去問だけを集めた分野別の宅建過去問集がおすすめです。分野別過去問といっても、本当に分野別に掲載しているだけで、分野ごとの過去問4肢をドンと何年か分だけ載せている過去問集はパスしてください。手抜きです。受験生のことを想っていません。

例)抵当権の分野別過去問
平成○年の問△の□番、平成●年の問▲の■番・・と、肢ごとに抵当権の重要問題だけを集めている過去問集 ←◎
平成○年の抵当権を4肢ドン、平成●年の抵当権を4肢ドン ←×(年度別過去問と大差なし)

普段の勉強は分野別過去問集で重要知識を習得し、全ての問題が掲載された年度別過去問集の出番は宅建試験の本番直前となります。その目的は新たな知識の習得というよりも実戦練習にあります。詳しくは「本試験直前勉強法」をご参照ください。

繰り返しになりますが、50点を目指さないでください。どうしても(宅建業法以外でも)完璧を目指してしまう人がいます。45点も目指さないでください。細かい知識にこだわり基本的な知識が疎かにならないよう、確実に取るべき問題を確実に取り、40点を目標に確実に40点を取って宅建合格を掴み取れるように頑張りましょう。

なかなか宅建試験に合格できない人は、「単に勉強不足の人」または「全てをやろうとする人」です。


次ページ:常識破り?丸暗記のすすめ