景品表示法のまちがい探し問題

宅建まちがい探し:今回は「不当景表法(不当景品類及び不当表示防止法)」のまちがい探しを見ていきます。宅建業法でも出題される知識や普通に考えれば分かる常識問題が半分、知っておかなければ解けない問題が半分といったところでしょうか。前回までの地価公示法や住宅金融支援機構法とは異なり、見慣れぬ言葉も少なく覚えやすいと思います。尚、5点免除科目となります。

宅建まちがい探し!不当景表法

【問1】宅建業者が、徒歩による所要時間について、信号待ち時間、歩道橋の昇降時間を考慮しないで、直線距離80mにつき1分間を要するものとして算出し広告に表示しても、不当表示となるおそれはない。

【問2】ー

【問3】取引しようとする物件の周辺に存在するデパート、スーパーマーケット等の商業施設については、現に利用できるものでなければ広告に表示することはできない。

【問4】ー

【問5】宅建業者は、建築後1年未満の建物を販売する場合、入居の有無にかかわらず新築分譲住宅と表示することができる。

【問6】ー

【問7】ー

【問8】ー

【問9】宅建業者は、工事中の建物の販売広告をするに当たり、完成予想図により周囲の状況を表示する場合、完成予想図である旨及び周囲の状況はイメージであり実際とは異なる旨を表示すれば、実際に所在しない箇所に商業施設を表示するなど現況と異なる表示をしてもよい。

【問10】ー

【問11】宅建業者は、分譲マンションを販売するに当たり、相当期間に渡り建築工事が中断された経緯があったとしても、住居として未使用の状態で販売する場合は、着工時期及び中断していた期間を明示することなく、新築分譲マンションとして広告することができる。

【問12】ー

【問13】宅建業者は、分譲マンションの販売広告を行う場合、すべての住宅について1戸当たりの表示が困難なときは、価格については最低価格及び最高価格のみを表示すればよい。

【問14】宅建業者は、賃貸マンションの賃貸広告を行う場合、すべての住戸について1戸当たりの表示が困難なときは、賃料については標準的な1住戸1ヶ月当たりの賃料を表示すればよい。

【問15】ー

【問16】ー

【問17】分譲宅地(50区画)の販売価格については、1区画当たりの価格及び1㎡当たりの価格を表示しなければならない。

【問18】ー

【問19】有名な公園から道路距離で500mの地点に所在する新築分譲マンションの名称には、当該公園の名称を用いることができる。

【問20】宅建業者が不動産の購入者に対して景品を提供する場合、抽選により提供するものであれば、景品の最高額について制限を受けることはない。


宅建合格!不当景表法(景品表示法)
以下、解答(全て×)です。
様々な問題が出題されるので盛りだくさんとなってしまいましたが、「知っていないと間違える」可能性があるのはこの辺ですかね。

他にも色々と出題されますが、確認程度に一読で覚えられるような問題ばかりですので「意外とかんたん税その他」や過去問もチェックしておいてください!


1:徒歩による所要時間は、道路距離で80mにつき1分間を要するものとして算出します。信号待ち時間、歩道橋の昇降時間を考慮する必要はありません直線距離ではなく道路距離(実際に歩く最短ルート)ですね。間違いキーワードは「直線距離」となります。尚、端数は繰り上げ(4分10秒なら5分)で、区分された団地の場合は、区分ごとに最も近い地点を起点(着点)として所要時間を表示することができます。

2:ー

3:工事中であるなど将来確実に利用できると認められるデパートやスーパーマーケットは、その整備予定時期と道路距離を明示して表示することができます。キーワードは「現に利用できるものでなければ」となります。尚、新設予定の駅やバスの停留場についても、運行主体が公表したものに限り新設予定時期を明示して表示することができます。

4:ー

5:新築と表示できるのは、建築後1年未満「かつ」居住の用に供されたことがないものに限られます。キーワードは「入居の有無にかかわらず」となります。尚、新発売とは新たに造成された宅地または新築の住宅について、初めて購入の申込みの勧誘を行うことをいい、リフォームや売れ残りの再販売では使用できませんので注意してください。

6:ー

7:ー

8:ー

9:完成予想図である旨を明示し、当該物件の周囲の状況について現況に反する表示をすることはできません。良いイメージとなる商業施設や公園等を足すことはできずマイナスイメージの鉄塔や高圧電線等を消すことも許されません。また建物の外観や内部写真は、類似するものであればその写真が他の建物のものである旨を明示して用いることができる点も押さえておいてください。キーワードは「実際に所在しない箇所に商業施設」となります。

10:ー

11:建築工事に着手した後に、同工事を相当の期間に渡り中断していた新築住宅または新築分譲マンションについては、建築工事に着手した時期及び中断していた期間を明示する必要があります。キーワードは「着工時期及び中断していた期間を明示することなく」となります。10番11番の他にも道路に接していなかったり廃屋等が存在したり高圧電線下にある土地であったり傾斜地を含む土地であったり都市計画道路の区域に含まれる土地であったりと、「特定の明示義務」が必要なケースはしっかりと押さえておいてください。

12:ー

13:宅建業者は、全住戸の価格を示すことが困難であるときは、1戸当たりの最低価格と最高価格、最多価格帯とその価格帯に属する住戸の戸数で表示することもできます。キーワードは最低価格及び最高価格のみを表示」となります。

14:宅建業者は、全住戸の賃料を示すことが困難であるときは、1戸当たりの最低賃料と最高賃料表示することもできます。キーワードは「標準的な1住戸1ヶ月当たりの賃料」となります。

15:ー

16:ー

17:宅建業者は、区画された土地価格については1区画当たりの価格を表示すれば足り、例外として1区画当たりの土地面積を明らかにした上で1㎡当たりの価格表示も可能となります。キーワードは「1区画当たりの価格及び1㎡当たりの価格」となります。

18:ー

19:直線距離で300m以内に所在している物件の名称には、公園、庭園、旧跡その他の施設の名称を用いることができます。ここは「直線」距離なので注意してください。尚、温泉等の観光地は1,000m駅名は5,000m以内であれば使用することができます。キーワードは「道路距離で500m」となります。

20:抽選や懸賞により景品類を提供する場合の最高額は取引価額の20倍または10万円うち低い範囲内、抽選や懸賞によらず景品類を提供する場合の最高額は取引価額の1/10または100万円のうち低い範囲内とされています。昔は頻出問題でしたが、もう20年近く出題されていません。ちょっと数字が面倒ですが、そろそろ出題されてもおかしくないので頭の片隅に入れておきましょう。キーワードは「景品の最高額について制限を受けることはない」となります。


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