【土地】で押さえる宅建過去問

宅建過去問(税その他):「土地」の重要過去問を見ていきます。毎年新しい問題が出題されます。土地ごとの宅地適正は確実に覚え、新しい問題は消去法+常識判断で!次ページでお伝えする「建物」よりは常識判断しやすいかと思います。下の問題を見ていただければ分かる通り「それはそうだ」という問題が多いはずです。とりあえず常識判断が難しい問題と頻出問題をご紹介しておきますので、余裕があればこれ以外にも1問でも多くの過去問に目を通しておいてください。毎年1問出題され、5点免除対象科目です。

土地の宅建過去問

土地に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。(1996年の宅建過去問 問-1)

【問】自然堤防は、主に砂や小礫からなり、排水性がよく地盤の支持力もあるため、宅地として良好な土地であることが多い。

自然堤防は、微高地で主に砂や小礫からなり、排水性がよく地盤の支持力もあるため、宅地として良好な土地であることが多くなります。よって正しい肢となります。

【問】旧河道は、それを埋める堆積物の上部が厚い粘土質からなるとき、軟弱地盤となって地盤の支持力が小さく、宅地には不適当であることが多い。

旧河道は、標高が低くそれを埋める堆積物の上部が厚い粘土質からなるときは、軟弱地盤となって地盤の支持力が小さく、宅地には不適当であることが多くなります。よって正しい肢となります。


土地に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。(1997年の宅建過去問 問-50)

【問】丘陵地や台地内の小さな谷間は、軟弱地盤であることが多く、これを埋土して造成された宅地では、地盤沈下や排水不良を生じることが多い。

丘陵地や台地内の小さな谷間は、軟弱地盤であることが多く、これを埋土して造成された宅地では、地盤沈下や排水不良を生じることが多くなります。よって正しい肢となります。

【問】丘陵地を切り盛りして平坦化した宅地において、切土部と盛土部にまたがる区域では、沈下量の違いにより不同沈下を生じやすい。

丘陵地を切り盛りして平坦化した宅地において、切土部と盛土部にまたがる区域では、崩壊のおそれが多く、盛土部分は地盤が弱いため沈下量の違いにより不同沈下を生じやすくなります。よって正しい肢となります。

【問】宅地の安定に排水処理は重要であり、擁壁の水抜き穴、盛土のり面の小段の排水溝等による排水処埋の行われていない宅地は、不適当であることが多い。

宅地の安定に排水処理は重要であり、擁壁の水抜き穴、盛土をする場合は排水施設を設ける必要があり、このような排水処埋の行われていない宅地は不適当であることが多くなります。よって正しい肢となります。


土地に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。(2003年の宅建過去問 問-49)

【問】地形図の上では斜面の等高線の間隔が不ぞろいで大きく乱れているような場所では、過去に崩壊が発生した可能性があることから、注意が必要である。

地形図の上では斜面の等高線の間隔が不ぞろいで大きく乱れているような場所では、過去に崩壊が発生した可能性があることから、注意が必要です。よって正しい肢となります。

【問】断層は、ある面を境にして地層が上下又は水平方向にくい違っているものであるが、その周辺では地盤の強度が安定しているため、断層に沿った崩壊、地すべりが発生する危険性は低い。

断層では、断層運動によって地下水の流れが遮断され、のり面崩壊や地すべりが起こりやすくなっています。よって誤りです。

【問】がけ崩れは、梅雨の時期や台風時の豪雨によって発生することが多く、がけに近接する住宅では日頃から降雨に対する注意が必要である。

がけ崩れは、梅雨の時期や台風時の豪雨によって発生することが多く、がけに近接する住宅では日頃から降雨に対する注意が必要です。よって正しい肢となります。

【問】地形図で見ると、急傾斜地では等高線の間隔は密になり、傾斜が緩やかな土地では等高線の間隔は疎になっている。

地形図で見ると、急傾斜地では等高線の間隔は密になり、傾斜が緩やかな土地では等高線の間隔は疎になっています。よって正しい肢となります。


造成された宅地及び擁壁に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。(2005年の宅建過去問 問-50)

【問】造成して平坦になった宅地では、一般に盛土部分に比べて切土部分で地盤沈下量が大きくなる。

造成して平坦になった宅地では、一般に切土部分に比べて盛土部分で地盤沈下量が大きくなります。よって誤りです。


土地に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。(2006の宅建過去問 問-50)

【問】山地とは、傾斜が急で、表土の下に岩盤又はその風化土が現れる地盤である。

山地とは、傾斜が急で、表土の下に岩盤またはその風化土が現れる地盤です。よって正しい肢となります。

【問】丘陵・段丘とは、地表面は比較的平坦であり、よく締まった砂礫・硬粘土からなり、地下水位は比較的深い地盤である。

丘陵・段丘とは、地表面は比較的平坦であり、よく締まった砂礫・硬粘土からなり、地下水位は比較的深い地盤です。よって正しい肢となります。

【問】扇状地とは、山地から河川により運ばれてきた砂礫等が堆積し、平坦地になった地盤である。

扇状地とは、山地から河川により運ばれてきた砂礫等が堆積し、平坦地になった地盤です。よって正しい肢となります。

【問】自然堤防とは、河川からの砂や小礫の供給が少ない場所に形成され、細かい粘性土や泥炭などが堆積した地盤である。

自然堤防とは、河川からの砂や小礫の供給が多い場所に形成され、河川の上流から運搬されてきた砂などが堆積した微高地です。よって誤りです。


地盤の特徴に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。(2007年の宅建過去問 問-49)

【問】谷底平野は、周辺が山に囲まれ、小川や水路が多く、ローム、砂礫等が堆積した良質な地盤であり、宅地に適している。

谷底平野は、長期間にわたる雨で周りの山地から土砂が流れ出し、洪水災害を受ける可能性が極めて高くなります。よって誤りです。

【問】後背湿地は、自然堤防や砂丘の背後に形成される軟弱な地盤であり、水田に利用されることが多く、宅地としての利用は少ない。

後背湿地は、自然堤防や砂丘の背後に形成される軟弱な地盤であり、水田に利用されることが多く、宅地としての利用は少なくなっています。よって正しい肢となります。


土地の形質に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。(2008年の宅建過去問 問-49)

【問】等高線が山頂に向かって高い方に弧を描いている部分は尾根で、山頂から見て等高線が張り出している部分は谷である。

等高線が山頂に向かって高い方に弧を描いている部分は谷で、山頂から見て等高線が張り出している部分は尾根となります(山頂から見て凹が谷、凸が尾根)。よって誤りです。

【問】等高線の間隔の大きい河口付近では、河川の氾濫により河川より離れた場所でも浸水する可能性が高くなる。

等高線の間隔の大きい河口付近では、ほぼ平坦であるため、河川の氾濫により河川より離れた場所でも浸水する可能性が高くなります。よって正しい肢となります。


土地に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。(2009年の宅建過去問 問-49)

【問】台地・段丘は、農地として利用され、また都市的な土地利用も多い。

台地・段丘は、水はけがよいため農地として利用され、地盤がよく平坦な土地であることから都市近郊では住宅地や工場用地として利用されています。よって正しい肢となります。

【問】低地は、大部分が水田として利用され、地震災害に対して安全である。

低地は、洪水などの水害に脆弱であることが多く、地質的にも地盤沈下や地震時の液状化が起きやすいといわれています。よって不適当な肢となります。


土地に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。(2010年の宅建過去問 問-49)

【問】地すべり地の多くは、地すべり地形と呼ばれる独特の地形を呈し、棚田などの水田として利用されることがある。

地すべり地の多くは、地すべり地形と呼ばれる独特の地形を呈し、宅地には適しませんが、棚田などの水田として利用されることがあります。よって正しい肢となります。

【問】谷出口に広がる扇状地は、地盤は堅固でないが、土石流災害に対して安全であることが多い。

谷出口に広がる扇状地は、地盤は堅固ですが、河川の水のかなりの部分が地下を流れる伏流水となっていて地下水位が深く、土石流災害に対して安全とはいえません。よって不適当な肢となります。


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