宅建まちがい探し:今回は「土地」のまちがい探しを見ていきます。ほぼ常識判断で正解できる得点源ですね。ちょっと多いですが、知らないと間違えそうな問題を挙げておきます。尚、100%出題される5点免除科目となります。
- 宅建まちがい探し!土地
【問1】日本の国土を山地と平地に大別すると、山地の占める比率は、国土面積の約30%である。
【問2】ー
【問3】ー
【問4】ー
【問5】丘陵地帯で地下水位が深く、固結した砂質土で形成された地盤の場合、地震時は液状化する可能性が高い。
【問6】扇状地は、砂礫層からなるので構造物の基礎について十分な支持力を得にくい。
【問7】自然堤防とは、河川からの砂や小礫の供給が少ない場所に形成され、細かい粘性土や泥炭などが堆積した地盤である。
【問8】ー
【問9】ー
【問10】ー
【問11】ー
【問12】ー
【問13】造成して平坦にした宅地では、一般に盛土部分に比べて切土部分で地盤沈下量が大きくなる。
【問14】まさ、しらす、山砂、段丘砂礫などの主として砂質土からなるのり面は、地表水による浸食には比較的強いため、簡易な排水施設の設置により安定を図ることが可能である。
【問15】等高線が山頂に向かって高い方に弧を描いている部分は尾根で、山頂から見て等高線が張り出している部分は谷である。
以下、解答(全て×)です。
これ以外にも様々な問題が出題されますが、普通に考えれば分かる問題ばかりです。
1:世界平均でみると約30%が山地となっていますが、日本は約75%を山地が占め、その大部分が森林(山地の88%、国土の66%)に覆われている緑豊かな国となっています。間違いキーワードは「30%」となります。尚、日本の国土=山地75%(火山地7%、丘陵地12%含む)、低地13%、台地・段丘12%となっています。
2:ー
3:ー
4:ー
5:液状化現象は、粒径の揃った砂地盤で、地下水位が高く地表から浅い地域で発生しやすくなります。キーワードは「地下水位が深く固結した砂質土で形成された地盤」となります。尚、丘陵地や台地内の小さな谷間、切土部と盛土部にまたがる区域は軟弱地盤で地盤沈下や排水不良を生じることが多く、縁辺部では集中豪雨の際に崖崩れが起こるといったリスクもあります。
6:扇状地は砂礫層からなる(=地下水位が深い)ので水はけがよく、建築物の基礎として十分な支持力を持ちます。地盤は堅固ですが、谷出口にあるため土石流災害に対しては危険と言えます。キーワードは「砂礫層からなるので構造物の基礎について十分な支持力を得にくい」となります。尚、扇状地は谷出口を頂点とする同心円状の等高線で表されるため、地形図や空中写真によって判別できることが多いのが特徴と言えます。
7:河川のカーブの外側に砂や小礫が堆積した微高地を自然堤防といいます。旧河道は軟弱地盤となっている所が多いですが、自然堤防上は比較的宅地に適しており、しかし上記3番の通り自然堤防に囲まれた低地(後背湿地)は宅地に不適切となります。ここは少し紛らわしいので注意してください。キーワードは「河川からの砂や小礫の供給が少ない場所に形成され」となります。
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13:盛土部分より切土部分の方が安定し、地盤沈下量も少なくなります。キーワードは「切土部分で地盤沈下量が大きくなる」となります。すごく細かいですが、切土または盛土をした崖面の擁壁は、鉄筋コンクリート造・無筋コンクリート造・練積み造とし、擁壁には耐水材料で水抜き穴を設け、その周辺には砂利等の透水層を設ける必要があります。
14:簡易な排水施設の設置でまさ・しらす地帯(火山灰をイメージしてください)の安定を図ることはできません。風化してまさ土化した花崗岩などからなる地帯は土砂災害や土石流災害の危険が高くなっています。キーワードは「簡易な排水施設の設置により安定を図ることが可能」となります。
15:等高線が山頂に向かって高い方に弧を描いている部分は谷で、山頂から見て等高線が張り出している部分は尾根となります。問題文は逆ですね。尚、地表面の傾斜は、等高線の密度が高い所ほど傾斜が急となります。等高線の間隔が不揃いで大きく乱れているような場所では、過去に崩壊が発生した可能性があることを示しています。
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