宅建試験「建物」のまちがい探し問題

宅建まちがい探し:今回は「建物」のまちがい探しを見ていきます。税その他で最難関候補ですね。次から次へと毎年「知らないと分からない新しい問題」が出題されます。土地と違って常識判断も難しいところですが、繰り返し出題されている問題もありますのでそれらは押さえておきましょう。尚、100%出題される5点免除科目となります

宅建まちがい探し!建物

【問1】木材に一定の力をかけたときの圧縮に対する強度は、繊維方向に比べて繊維に直角方向のほうが大きい。

【問2】ー

【問3】ー

【問4】鉄骨構造は、自重が軽く靭性が大きい耐火構造であるため、大空間を有する建築や高層建築の骨組に適している。

【問5】ー

【問6】鉄筋コンクリート構造は、耐火性、耐久性、耐震性に優れた構造であるが、自重が軽いため、屋根を強化して耐風性を高める必要がある。

【問7】ー

【問8】ー

【問9】コンクリートの圧縮強度は、一般に引張強度の1/10程度である。

【問10】ー

【問11】ー

【問12】建築物には、常に異なる構造方法による基礎を併用してはならない。

【問13】地震に対する建物の安全確保においては、制震、免震、耐震という考え方があるが、既存不適格建築物の耐震補強として、制震構造を用いることは適していない。

【問14】免震構造は、建物の柱、はり、耐震壁などで剛性を高め、地震に対して十分耐えられるようにした構造である。


宅建合格!建物
以下、解答(全て×)です。

知っておくべき問題はこの辺ですかね・・これ以外にも様々な問題が出題されますが、常識判断+消去法で取れればラッキーというスタンスで!

余裕があれば「意外とかんたん税その他」も時間の許す限りご覧になっておいてください。


1:木材は、繊維方向と直角に圧縮されることに弱く繊維方向に圧縮される分には強くなります。間違いキーワードは「繊維に直角方向のほうが大きい」となります。木材の強度は、含水率が小さい(=乾いている)ほど大きくなります。こちらもよく出題されますので覚えておいてください。

2:ー

3:ー

4:鉄骨構造は、自重が軽く靭性が大きい(=加工しやすい)ため、住宅や店舗等のほか、大空間を有する建築や高層建築の骨組にも適しています。しかし不燃構造ですが耐火性が低く、耐火構造とするためには、耐火材料による耐火被覆が必要となります。キーワードは「耐火構造であるため」となります。

5:ー

6:鉄筋コンクリート構造は自重が重く、耐火性、耐久性、耐震性、耐風性に優れていますキーワードは「自重が軽い」となります。腐食の原因となるひび割れや中性化に注意が必要な点まで押さえておきましょう。尚、鉄骨を鉄筋コンクリートで覆い、鉄筋コンクリート構造よりさらに強度・靭性が増した構造を鉄骨鉄筋コンクリート造といいます。

7:ー

8:ー

9:コンクリートは圧縮に強くて引っ張りに弱く、引張強度は圧縮強度の1/10程度なります。問題文は真逆ですね。常温常圧において、鉄筋と普通コンクリートの熱膨張率はほぼ等しいという点まで押さえておきましょう。

10:ー

11:ー

12:原則として異なる構造方法による基礎を併用してはなりませんが、国土交通大臣が定める基準に従った構造計算によって構造耐力上安全であることが確かめられた場合においては併用することも可能です。キーワードは「常に」となります。基礎の種類には、基礎の底面が建物を支持する地盤に接する直接基礎と、建物を支持する地盤が深い場合に使用する杭基礎があり、直接基礎には独立基礎・布基礎ベタ基礎があり、杭基礎は木杭・コンクリート杭・鋼杭に分類されます。

13:近頃地震が多く、ここ4年ほど出題されていませんので今年は地震に関する出題可能性が高いと思われます。地震に対する建物の安全確保においては、制震、免震、耐震という考え方があり、既存不適格建築物の地震対策としては耐震構造化を図ることが多いですが、制震構造や免震構造を用いることも可能です。キーワードは「制震構造を用いることは適していない」となります。尚、制震構造とは制振ダンパーなどの制振装置を設置し、地震等の周期に建物が共振することで起きる大きな揺れを制御する構造をいいます。

14:建物の柱、はり、耐震壁などで剛性を高め、建物の粘り強さにより地震に対して十分耐えられるようにした構造耐震構造といいます。問題文は耐震構造の説明ですね。免震構造とは、建物の下部構造と上部構造との間に積層ゴムやオイルダンパーを設置し、揺れを減らす構造をいいます。


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