宅建試験「建蔽率と容積率」のまちがい探し問題

宅建まちがい探し:法令上の制限の得点源第13位、「建蔽率と容積率」のまちがい探しを見ていきます。ここもすっかり丸々4肢での出題はなくなり、肢の一つでポツポツ出題されるくらいになっていますね。最重要知識だけは確実に、ベタな問題を押さえておけば大丈夫でしょう。

宅建まちがい探し!建蔽率と容積率

【問1】建築物の敷地が、建築物の建蔽率に関する制限を受ける地域の二以上にわたる場合においては、当該建築物の敷地の過半の属する地域における建蔽率に関する制限が、当該建築物に対して適用される。

【問2】近隣商業地域内で、かつ、防火地域内にある耐火建築物の建蔽率は、8/10を超えてはならない。

【問3】ー

【問4】都市計画区域及び準都市計画区域以外の区域内の建築物について、建築物の容積率に係る制限は適用されない。

【問5】ー

【問6】建築物の前面道路の幅員に一定の数値を乗じて得た数値による容積率の制限について、前面道路が二つ以上ある場合には、それぞれの前面道路の幅員に応じて容積率を算定し、そのうち最も低い数値とする。

【問7】ー


宅建合格!建蔽率と容積率
以下、解答(全て×)です。
全て誤り(=×)の問題となっています。

出題可能性が高いのはこの辺ですかね…。まだもう少し出題されてもおかしくない知識がありますので、余裕があれば実はかんたん法令制限」もご覧になっておいてください。


1:建築物の敷地が建蔽率の異なる地域にまたがる場合、それぞれの地域に属する敷地の割合に応じて按分計算で建蔽率の限度を算出します。容積率も同様ですね。間違いキーワードは「過半の属する地域」となります。尚、用途制限は過半の属する地域、防火・準防火地域は厳しい方(防火地域)の制限が敷地全体に適用される点としっかり比較しておいてください

2:近隣商業地域における建蔽率は、6/10または8/10のいずれかとなり、8/10と定められている場合で防火地域内にある耐火建築物であれば建蔽率の制限は適用されませんキーワードは「8/10を超えてはならない」となります。「建蔽率の限度が10分の8とされている地域内で、かつ、防火地域内にある耐火建築物については、建蔽率の制限は適用されない」これは必ず覚えておいてください。そして商業地域は8/10で固定されていますので、「商業地域内で防火地域内にある耐火建築物については、建蔽率の制限は適用されない」と出題されたら正しい肢となります。「商業地域内で防火地域内にある耐火建築物については、容積率の制限は適用されない」と出題されたら誤りの肢となりますので、イージーな凡ミスにご注意ください。

3:ー

4:都市計画や準都市計画の区域外であっても、都道府県知事が、関係市町村の意見を聴いて指定する区域内においては、地方公共団体の条例で建築物またはその敷地と道路との関係、建築物の容積率、建築物の高さその他の建築物の敷地または構造に関して必要な制限を定めることができます建築物の用途や建蔽率が含まれてない点もポイントですね。キーワードは「適用されない」となります。

5:ー

6:前面道路が2以上ある場合、幅員が最大の道路を基準として計算します。キーワードは「それぞれの前面道路の幅員に応じて容積率を算定し、そのうち最も低い数値」となります。尚、前面道路の幅員によって容積率が制限されるのは、前面道路の幅員が12m未満である場合に限られ、この前面道路による制限は建蔽率には適用されませんここめちゃくちゃ出題されますので注意です

7:ー


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