宅建勉強法:記憶のメカニズムを知ろう

宅建勉強法 その4:じっくり読むのではなく、繰り返し読む!

人間の脳の仕組みとは?

折り畳み


【マグカップ】【馬】【バスケットボール】


まずはこの折り畳み内に記載されている3つの単語を10秒ほどで覚えてください。覚えたら折り畳みを閉じ、100から順々に7を引いていってください(100 → 93 → 86 …)。0近くまで引き終わったら、以下の文章を読んでいってください。


「なかなか覚えられない」「この前やったばかりなのに」「もう私も歳かな」・・

宅建合格のため必死に勉強してるのに、成果が表れるどころか、覚えては忘れ、忘れては覚えの繰り返し。むしろ、一進一退を繰り返している気がする。そんな自己嫌悪に陥ってしまうことはないでしょうか。暗い気分になる必要はありません。それは当たり前のことです。

人間は忘却の生き物なのです。

人間というのは、瞬間的には「全て」を記憶しているのですが、0.1秒後からどんどん忘れていく生き物です。「忘れる」ということを完全に回避する方法はありません。しかし、なるべく忘れにくくする方法は存在します。忘れにくくする方法を、記憶のメカニズムという観点から見て行きましょう。

人間の脳は、記憶という観点から見たときに3種類あると言われています。

大切な情報や何度も触れた情報を長く記憶しておく「長期記憶脳」、 不必要な情報や見慣れぬ情報を一時的に置いておく「短期記憶脳」、その中間の「中期記憶脳」です。

私たちは健康な限り、自分の名前や This is a pen を忘れることはありません。これらは「長期記憶脳」に保管されています。

法律知識や英語のボキャブラリーなど、初見のものを覚えようとした場合、「短期記憶脳」に保管されます。この短期記憶脳の情報は、覚えた直後から数時間のうちにどんどん忘れ、せいぜい1日、単純なものでも1週間もすればほぼ忘れてしまうと言われています。

この間に復習すれば、ある一定の割合で「中期記憶脳」に送り込まれます。逆に、じっくりと時間をかけて理解したつもりの勉強も、復習を一週間怠れば、ほぼ全てを忘れてしまうというわけです。「中期記憶脳」に保管された記憶は3週間から4週間位は残ります。ただ、ここでも復習をしないと忘れてしまいます。更に復習をすると、またある一定の割合で「長期記憶脳」に送り込まれるのです。

人間の脳は、なじみのある情報を積極的に受け付けます。「前に見たり聞いたりした情報」は頭にすーっと入って来やすいのです。未知のものを最初に覚えるときには、なじみが無いため脳がなかなか受け付けてくれず覚えにくいのですが、2回目、3回目となるにつれて、どんどんと吸収度がアップしていきます。このような観点から、復習をする間隔は以下のようなペース配分例が良いと思われます。

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夜やったことを、次の日の朝に復習する(半日以内に復習)

その次は3日以内に復習する

その後は、3日ごとのペースで21日目まで繰り返す(最初に触れた日から21日目までに7回その情報と接触する)
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ここまでやれば、「中~長期記憶脳」に送り込まれ、「完全に覚えた」状態になると言っても差し支えないでしょう。もし忘れてしまっても、少しの復習で一気に記憶が甦る状態です。ライフスタイルの都合でそう上手くはいかないかもしれませんが、参考にしていただければ幸いです。

1分の復習でも全然違います。ササッと一読程度でいいので、必ず早いサイクルで目を通すようにしてください。一定の期間内に「ここからここまで」と決めて集中的に攻略してしまうことがポイントです。記憶が定着しないうちに、あっちへ行ったりこっちへ来たりと、浮気ばかりしていては効率が悪くなります。

常識破り?丸暗記のススメ」のページもご参照いただき、機会がございましたら、慣れれば全科目を1日で1周できる 『宅建インプリ』 もお試しになってみてください。

頭が良い人とは、記憶力や頭の回転に自信がある人だけではありません。生まれつきの天才も存在しますが、要領さえ知っていれば天才にはなれなくても「頭が悪くない人」にはなれます。記憶力に自信がなくても、頭の回転に自信がなくても、自分の忘れっぽさを自覚して対策ができる人は「頭が良い人」と言えます。

ご自分にあった学習計画を立て、効率良く宅建合格を勝ち取りましょう。


声に出す!耳で聞く!

五感を使うと記憶しやすいということは科学的に証明された事実です。音読してみましょう。それを録音して聞いてみましょう。目で読むだけよりも記憶しやすくなるはずです。

更に一工夫するとすれば、「先生」になってみてください。単にテキストを音読するのではなく、誰かに聞かせている、生徒に教えているつもりで読んでみてください。教える立場が知識を高めます。「聞く」に関して一工夫するとすれば、ズバリ、お風呂で聞く!です。湯船に浸かりリラックスしながら聞いてください。音声を聞くしかない状況+リラックス効果で最強の勉強タイムとなります。


■勉強をするときは手を動かす

最後に、試して損はない、少しでも役に立つ脳の仕組みを利用した勉強方法をご紹介しておきます。

初めて見る文章を覚えたいときは右手を動かしながら勉強する。
知っている文章を復習するときは左手を動かしながら勉強する。

とてもシンプルですが、これだけです。グーパーしたり、指を動かしたり、ギュッと握ってみたり・・右手を動かすことで記憶形成を司る左脳が活発になり、左手を動かすことで回想に必要な右脳が活発になります。

指を動かすことで脳が活性化されることはご存知の方も多いと思います。老化防止のため指を動かそうと言われています。指の体操が流行ったこともあります。更に一歩踏み込み、上記の方法をお試しいただくことで勉強効率がアップします。右手を動かすことで暗記力が高まり、左手を動かすことで復習効率が上がります。

個人差はありますが、海外の研究で10~20%の勉強効率アップが実証されています。特にお金や労力が必要というわけでもありませんので、効果があればラッキー程度の宅建勉強法として気軽に試してみてください。



さて、最初に覚えたはずの3つの単語を覚えていますでしょうか?余裕で覚えていた方も、単語が4つ5つになったときに記憶している自信がありますか?1つしか思い出せない。2つしか思い出せない。馬とバスケットボールと…あと何だっけ…となる方も多いと思います。覚えるコツを知らないと、わずか数分前に目にしたはずの馴染みがある3つの単語を覚えるだけでも人間は苦労します。

(下に答えがあります)




これが見慣れぬ法律用語で100、200…と覚えることが増えたときに、どうすれば効率良く覚えられるのか?馬とバスケットボールしか思い出せなかった方も、ここで残り1つは「マグカップ」と聞けば、しばらく3つの単語を忘れなくなるはずです。「覚えて忘れてすぐに覚え直す」ということは、これほど強力です。これが「早い復習」の効果です。じっくりと解説を読む勉強ではなく、早い復習を心掛けて宅建合格を勝ち取ってください!


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