宅建過去問 連帯債務 重要度 ★★★☆☆


今回は「連帯債務」の過去問を見ていきます。

債務者が複数いて、債権者がその中の1人に対して債務全額の履行の請求等ができる債務を連帯債務といいます。「保証債務」「連帯保証債務」「連帯債務」の違い、共通点の把握が重要です。では順番に見ていきましょう!

■AとBとが共同で、Cから、C所有の土地を2,000万円で購入し、代金を連帯して負担する(連帯債務)と定め、CはA・Bに登記、引渡しをしたのに、A・Bが支払をしない場合の次の記述のうち、民法の規定によれば、正しいものはどれか。(2001-4)

【問】Cは、Aに対して2,000万円の請求をすると、それと同時には、Bに対しては、全く請求をすることができない。

債権者は、
債務者の1人に対し、または同時もしくは順次に総債務者に対して債務の全部または一部の履行を請求することができます。よって誤りとなります。

【問】AとBとが、代金の負担部分を1,000万円ずつと定めていた場合、AはCから2,000万円請求されても、1,000万円を支払えばよい。

上記の説明通り。
連帯債務者間で代金の負担部分を定めていても関係ありません。よって誤りとなります。

【問】BがCに2,000万円支払った場合、Bは、Aの負担部分と定めていた1,000万円及びその支払った日以後の法定利息をAに求償することができる。

連帯債務者の1人が債務全額を弁済した場合、他の債務者に対して
各自の負担部分について求償することができます。そして、弁済その他免責があった日以後の法定利息等を求償することもできます。よって正しい肢となります。

【問】Cから請求を受けたBは、Aが、Cに対して有する1,000万円の債権をもって相殺しない以上、Aの負担部分についても、Bからこれをもって相殺することはできない。

債権者に対して連帯債務者の1人が債権を有する場合、その債務者が相殺を援用しない間、他の債務者は、その
債務者の負担部分について相殺を援用することができます。よって誤りとなります。


■A及びBは、Cの所有地を買い受ける契約をCと締結し、連帯して代金を支払う債務を負担している。この場合、民法の規定によれば、次の記述のうち誤っているものはどれか。(1991-6)

【問】Aの債務が時効により消滅したときは、Bは、Aの負担部分について支払いを免れる。

連帯債務者の1人の債務が
消滅時効の完成によって消滅した場合、他の債務者の債務も消滅します。よって正しい肢です。

【問】CがAに対して期限の猶予をしたときは、Bの債務についても、期限が猶予される。

期限の猶予についてはBの債務に影響を及ぼしません。よって誤りです。

【問】CがBに対して支払いを請求して、Cの代金債権の消滅時効が中断されたときは、A
の債務についても、中断される。

履行の請求に基づく消滅時効の中断は、他の債務者の債務についても生じます。よって
正しい肢となります。

【問】Aが債務を承認して、Cの代金債権の消滅時効が中断されたときでも、Bの債務については、中断されない。

債務の承認による時効中断は相対効しかなく、Aの債務について消滅時効が中断しても、その効果はBには及びません。よって正しい肢となります。


■AとBが、Cから土地を購入し、Cに対する代金債務については連帯して負担する契約を締結した場合で、AとBの共有持分及び代金債務の負担部分はそれぞれ 2分の1とする旨の約定があるときに関する次の記述のうち,民法の規定によれば、誤っているものはどれか。(1996-4)

【問】Cが、Aに対して代金債務の全額の免除をした場合でも、Bに対して代金の2分の1の支払いを請求することができる。

債務者の1人の
債務が免除された場合、その債務者の負担部分について他の債務者も責任を免れます。よって正しい肢となります。

【問】Cが本件売買契約を解除する意思表示をAに対してした場合、その効力はBにも及ぶ。

契約当事者の一方または双方が複数ある場合、当該契約を解除するには、
全員から、または全員に対して解除の意思表示をしなければなりません。よって誤りとなります。


■AからBとCとが負担部分2分の1として連帯して1,000万円を借り入れる場合と、DからEが1,000万円を借り入れ、Fがその借入金返済債務についてEと連帯して保証する場合とに関する次の記述のうち、民法の規定によれば、正しいものはどれか。(2008-6)

【問】Aが、Bに対して債務を免除した場合にはCが、Cに対して債務を免除した場合にはBが、それぞれ500万円分の債務を免れる。Dが、Eに対して債務を免除した場合にはFが、Fに対して債務を免除した場合にはEが、それぞれ全額の債務を免れる。

債権者Dが、
連帯保証人Fに対して債務を免除しても、債務者Eは債務を免れません。よって誤りとなります。

【問】Aが、Bに対して履行を請求した効果はCに及び、Cに対して履行を請求した効果はBに及ぶ。Dが、Eに対して履行を請求した効果はFに及び、Fに対して履行を請求した効果はEに及ぶ。

履行の請求は、他の連帯債務者および連帯保証人に効力が及びます。債権者が連帯保証人に対して履行の請求をした場合は、主たる債務者にもその効力がおよびます。よって正しい肢となります。

【問】Bについて時効が完成した場合にはCが、Cについて時効が完成した場合にはBが、それぞれ500万円分の債務を免れる。Eについて時効が完成した場合にはFが、Fについて時効が完成した場合にはEが、それぞれ全額の債務を免れる。

連帯保証人Fについて消滅時効が完成しても、主たる債務者Eは債務を免れません。よって誤りです。

【問】AB間の契約が無効であった場合にはCが、AC間の契約が無効であった場合にはBが、それぞれ1,000万円の債務を負う。DE間の契約が無効であった場合はFが、DF間の契約が無効であった場合はEが、それぞれ1,000万円の債務を負う。

主たる債務者Eの債務が
無効であった場合は、連帯保証人Fの債務も無効となります。よって誤りです。


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