請負(うけおい) 重要度 ★★★★☆


請負とは、当事者の一方(請負人)がある仕事の完成を約束し、相手方(注文者)が
その仕事の結果に対して報酬を支払うことを約束する契約をいいます。

まず、
契約書の作成は必要ない諾成契約という事を覚えておいてください。
口頭の約束だけで成立します。

では、試験に出そうなポイントを順番に見ていきましょう。


■請負人の権利義務

・請負人の責任により、仕事に着手するべき時期に着手しないとき、および途中で仕事を
中止したとき→注文者は請負契約を解除できる

・請負人はその仕事を、他の者にやらせることができる
(下請負人の故意過失について、請負人は責任を負う)

・請負人が材料の全部または主要部分を提供→完成した目的物はいったん
請負人のもの
となる(引渡しによって注文者のものとなる)

・注文者が材料の全部または主要部分を提供→目的物ははじめから
注文者のものとなる



■請負人の瑕疵担保責任

目的物に欠陥があった場合、請負人は下記の責任を負います。

瑕疵修補請求権
原則:あり
例外:欠陥が
重要なものでなく、かつ、その欠陥を直すのに多額の費用を要する場合はなし

損害賠償請求権
原則:瑕疵修補請求権とともに、またはこれに代えて行使できる

解除権
原則:欠陥のため契約の目的が達成できないときは解除できる
例外:
建物その他土地の工作物(水道管敷設等)については解除できない

責任追及可能期間
原則:目的物の引渡し(引渡し不要の場合は仕事終了時)から
1年(特約で10年可)
例外:建物その他土地の工作物の欠陥の場合は5年
石造、土造、レンガ造、金属造など、頑丈な工作物の場合は10年
建物その他土地の工作物が、欠陥により滅失・毀損したときは、滅失・毀損から1年

※新築工事の特例:請負人は、注文者に当該住宅を引き渡してから10年間責任を負う
(特約により20年まで伸長可)

免責
・あらかじめ注文者との間で、
担保責任を負わない旨の特約を結んでいた場合
・注文者の提供した材料または指図によって欠陥が生じた場合
(請負人が、材料または指図の不適切なことを知って告げなかった場合は責任あり)



■注文者の義務

・報酬支払い時期は原則として後払いとする

報酬支払いと目的物引渡しは、同時履行の関係に立つ

・報酬支払いと仕事の完成は、同時履行の関係に立たない
(請負人「先にお金くれないと家建てないよ」←不可)



■請負の終了

・注文者は、
仕事の完成前であれば、請負人の受ける損害を賠償して、いつでも
一方的に契約を解除することができる
(解除は仕事完成前に限られ、引渡し前でも完成後は解除できない

・目的物が可分であるときは、未完成部分についてだけ解除することができる

・請負人からは解除することはできない(注文者の破産などの例外あり)


[ 平成6年 問8 ]
 Aが建設業者Bに請け負わせて木造住宅を建築した場合に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、誤っているものはどれか。

1.Aの報酬支払義務とBの住宅引渡義務は、同時履行の関係に立つ。

2.Aは、住宅の引渡しを受けた場合において、その住宅に瑕疵があり、契約をした目的を達成することができないときは、引渡しを受けた後1年内であれば、その契約を解除することができる。

3.Bは、引き渡した住宅に瑕疵があるときは、原則として引渡し後5年間瑕疵担保責任を負うが、この期間は、AB間の特約で10年にまで伸ばすことができる。

4.Bは、瑕疵担保責任を負わないとする特約をAと結ぶこともできるが、その場合でも、Bが瑕疵の存在を知っていて、Aに告げなかったときは、免責されない。



1 正
:注文者の報酬支払義務と請負人の目的物引渡義務は、同時履行の関係に立つ
2 誤:請負の仕事の目的物が、建物のような土地の工作物のときは、契約解除ができない
3 正:建物のような土地工作物に瑕疵があるときは、請負人は目的物の引渡しから5年間
    瑕疵担保責任を負うが、この期間は特約により10年まで伸ばすことができる
4 正:請負人が瑕疵担保責任を負わない旨の特約も有効だが、特約があっても、請負人が
    瑕疵の存在を知って告げなかったときは責任を免れることはできない



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